新・読書日記 2014_062
『知ってても偉くないUSA語録』(文藝春秋社、町山智浩:2014、4、20)
1月に読んで、「読書日記013」に書いた『ファビラス・パーカー・ボーイズの地獄のアメリカ観光』以来の町山智浩作品。『週刊文春』の連載「言霊USA」は、毎週は読んでいないが、こうやって一冊になった方が読みやすい気もする。『文春』の連載は、以前は1ページだったが、今は見開き2ページ。というのも、やはり「澤井健画伯のイラスト」が、このコラムの面白さを倍加させているから、そのイラストも十分に楽しめるようにということであろう。
「この本を読んでもちっとも英語の勉強にならない」...と怒る人がいる、とまえがきに書いているが、そりゃそうでしょう。まっとうな英語は出て来ない。もっと深い英語が出て来る。だから面白い!わたしは「試験に出る英単語」よりも「試験に出ない英単語」の方が好きです。
澤井画伯のイラストで一番笑ったのは、66ページの「アメリカ南部にいるのは(ホラー映画では)こういう人たちです」というもの。そこに描かれている人は、ヴァンパイア、悪魔つき、一家全員殺人鬼・・・ってどんなんやねん!と「突っ込み」入れ放題です!
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