新・ことば事情
5460「『あかつき』と『ひととき』」
ふと思いました。
「あかつき(暁)」
の「つ」と、
「ひととき(一時)」
の「と」は、「同じではないのか?」と。
「まつげ」の「つ」は古語で「~の」の意味ですよね。つまり、
「ま(目)の毛」
が「まつげ」。「沖つ白波」の「つ」が「~の」の意味と同じですね。その意味では、「あかつき」の「つ」も同じではないか。つまり、「あかつき」は、
「明<=あか>(ける)・つ<=の>・(と)き」=「明ける時」
なのではないか?と思ったのです。そこからの類推で、
「き=とき(時)」
ならば、「ひととき」も、
「一<=ひと>・と<=の>・(と)き」
で、「つ」と「と」は同じ意味か?と考えたのですが、よーく見てみると、「ひととき」は「ひと・と・き」ではなく、
「ひと・とき」
なのではないか?普通はそう考えますよね。
でもそうすると、そもそも「とき(時)」も、もともとは、
「き」
であったのではないか?とも考えられます。「き」・・・、
「機」か!?
答えは出ませんが、でも古語について思いをはせることが出来ました。