新・ことば事情
5450「追加タイム」
5月7日の日経新聞夕刊スポーツ欄(この日の朝刊はお休みだったので、前日のスポーツが詳しく載っている)のサッカーの記事でこんな言葉を見つけました。
「後半追加タイムに追いつかれた新潟がその直後にオウンゴールで決勝点を奪った。」
この中に出て来る
「追加タイム」
これは、
「アディショナルタイム」
のことですね。「アディショナル」は「7文字」もあるので、新聞で書く際に、同じ意味の日本語の「追加」の「2文字」に抑えたということでしょう。
グーグル検索(5月8日)では、
「追加タイム」 = 1万3000件
「アディショナルタイム」=23万5000件
「インジュアリータイム」 = 1970件
「ロスタイム」 =65万6000件
でした。「ウィキペディア」によると、
「日本サッカー協会によるサッカー競技規則(7条)においては『ロスタイム』『アディショナルタイム』などの用語を使用せず、『空費された時間』としているが、2010年7月16日の審判委員会にて名称を『アディショナルタイム』とすると共に、『目安』という表記も行わないように方針を決めた」
のだそうです。
日本テレビ系列では、2011年1月20日に「サッカー競技で試合に追加される時間」を、
「アディショナルタイム(Additional Time)」
で統一することになっています
「平成ことば事情4287 アディショナルタイム」もお読みください。