新・読書日記 2014_061
『星間商事株式会社 社史編纂室』(三浦しをん、ちくま文庫:2014、3、10)
またまた三浦しをんさん、「ニッチ」な所に目を付けましたよ!「社史編纂室」。重要ではあるものの、「経営」や「商売」とは直接の関係なく、よく「左遷」された人が追いやられる部署・・・という悪いイメージがありますが・・・私は重要な部署だと思いますけど。そして、BL(ボーイズラブ)の女性のおたくの「同人誌」!「同人誌」が21世紀にも生き残るとは思わんかった!
そんな所にスポットライトを当てながら、スリルとサスペンスを降り込んで、魅力的な登場人物が織りなすドラマ・・・こういうのが得意ですよね、三浦さんは!まあ、おもしろく読めてしまいます!彼女が「この本で言いたかった一言」は333ページの、これじゃないのかな。
「紙に記されたひとの思いは、時間を超えていつかだれかに届く。燃やしつくすことも、粉砕しつくすこともできない、輝く記憶の結晶となって。」
電子書籍じゃ、ダメなのよ!!!
それ以外に言葉で引っかかったのは、
「彼氏さん」(152、189ページ)
「マカロン」を「マカロニ」と間違うオヤジ(137、280~281ページ)
「板長」(154ページ)
「板さん」(161ページ)
「かねて(覚悟はしていた)」(200ページ)
「かねてよりの打ち合わせどおり」(284ページ)
「闘いの火蓋を切って落とす」(209ページ)
「含み笑う」(223ページ)
「俺がロハで引き受けてやるって」(278ページ)
「朝からいやな汗をかいた」(312ページ)
「偏頭痛」(318ページ)
「おー、おかえり」「ただいま・・・ていうか、洋平のほうこそ『おかえり』でしょ」(320~321ページ)
ということでしたあ!
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