新・読書日記 2014_050
『日本人の知らない日本一の国語辞典』(松井栄一、小学館新書:2014、4、6)
「日本一の国語辞典」といえば「日本国語大辞典」。その編纂にあたった松井栄一(しげかず)さんの本ということで、書店で見つけてすぐ購入。「日本国語大辞典」を出した「小学館」から出ています。松井先生も、もう80代後半のはずだ。
松井先生は、祖父・簡治が国語辞典を編纂、1日33語ずつのペースで言葉の解釈を書き続けた。手伝いをしていた父・驥(き)は、簡治亡きあとを継いだが、50代で若くして他界。そのあとを継いだのが、栄一氏だ。
昨年の本屋大賞を受賞した三浦しをんの『舟を編む』以来、"辞書編纂者"の仕事にスポットライトがあたっているが、日本最大の辞書「日本国語大辞典」の編纂者が、どのようにこの辞書を編んだかを知る手掛かりになる一冊です。
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