新・読書日記 2014_047
『家めしこそ、最高のごちそうである。』(佐々木俊尚、マガジンハウス:2014、2、27)
「家めし」とは「家で作るごはん」のこと。あ、わかりますね。
外のレストランなどの店で食べる「外食」、出来合いの御惣菜などを買って来て家で食べる「中食」ではなく、「家で、自分たちの手で作って食べるごはん」が「家めし」。それが「最高である」というのは、当たり前の様であるが"原点回帰"という感じかな。
激烈な新聞記者生活で体を壊した著者が、結局「めし」と、それを作る「生活環境」が、人間らしく生きる生活の基本なのだと悟り、以後、シンプルかつおいしい「家めし」を楽しんでいる様子が記されている。この「家めし」は、いわゆる「エコ」であったり「有機野菜」とか、今の時代「特別」になったものを取り上げているわけではなく、手軽に手に入るもので、いかにシンプルでおいしく食べるかという感じ。「バブル時代」を経て「ぜいたく=外食=おいしい」と思い込んでいる人が多いかもしれないが(これは、そうかな?)実は「家めしが最高」ということ。実際のレシピがいくつも書かれていて、読んでいるだけで美味しそうである。ポイントは「旬の物に、ひと手間かける」。具体的には、まず「食材」を決めて、次に「味付け」を決める。味は①甘い②塩味③しょうゆ味④みそ味⑤酸っぱい⑥クリーム味④7カレー味、の「7つの味」から柱を決める。そして「調理法」を、①炒める②蒸す③煮る④焼く⑤ゆでる⑥上げる⑦和えるの「7種類」。これまで「調理法」は考えていたけど「味付けの7つの味」には、あまり気が回っていませんでした。しかしこんな風に整理されると、すごく頭の中がスッキリするなあ。
読んだ中では「焼きそば」と「カルボナーラ」を作ってみたいと思いました!
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