新・ことば事情
5422「おしゃべりになる」
STAP細胞を巡り、理化学研究所CDB(発生・再生科学総合研究センター)の笹井芳樹・副センター長の会見が始まる直前の、4月16日の「ミヤネ屋」で、宮根さんが、
「そのあたりを笹井さんが、どのようにおしゃべりになるか、注目です」
と言いました。この、
「おしゃべりになるか」
に違和感がありました。普通は、
「お話しになるか」
ですね。「話す」と「しゃべる」は、ほぼ同じ意味で使われますが、「しゃべる」は「お」を付けた尊敬語では使われない、ということです。
つまり「話す」に比べると「しゃべる」は、
「俗語・くだけた場面で使う言葉」
ということですね。
ふだんはそんなに意識していませんが、こういうときに気付かされる言葉でありました。