新・ことば事情
5406「大幅な小型化」
2月20日のテレビ大阪(テレビ東京)の番組『カンブリア宮殿』で、
「イグレット」
という名前の全方位スピーカーを開発した「オオアサ電子」という会社を取り上げていました。「イグレット」とはイタリア語で「白サギ」のことだそうです。
その際に、ナレーションで、
「大幅な小型化」
という言葉が出て来て「おや?」と思いました。何か違和感が。
「小型化」
という言葉は「極小に近づく」ので、その規模が「大幅」であっても、物が小さくなるのだからあまり「大幅」な感じがしないな・・というところに「違和感」があったのでしょう。
では、どう言えばいいのか?
うーん、難しい・・・。
「極端な小型化」
うーん、なじまないような。たしかに他に言い方があまり思いつかないですね。
「大幅に小型化した」
これならどうでしょう?ほぼ同じなんだけど「名詞化」しなければ、違和感はやや薄れる気がします。なかなか難しい表現です。