新・読書日記 2014_026
『フード左翼とフード右翼~食で分断される日本人』(速水達朗、朝日新書:2013、12、30)
『ラーメンと愛国』の著者。1973年生まれ。ちょっと軽いタイトルなので、普段なら買わないが、著者に惹かれて購入。いわゆる「二元論」的なタイトルのものは、眉唾モノが多い気がするが、世の中ではそういうタイトルが好まれているんだから仕方がないか。
表紙の「返し」の部分の惹句は、
「『食べるものを選ぶ』それだけで政治思想がわかる」
帯にも同様の見出しで、
「政治思想を"食"で見抜く」
とあります。ドキッ!そうなの?なんで?というところは、帯に分類が書いてあって、
*「フード左翼」=自然食、ベジタリアン、有機野菜、ビーガン、スローフード運動、ミネラルウォーター、地産地消、マクロビオテック、ファーマーズマーケット
*「フード右翼」=メガフード、ジロリアン、遺伝子組み換え作物、牛丼つゆだく、ファストフード、水道水、B級グルメ、ジャンクフード、コンビニ。
ハハーン、なんとなく見えて来たぞ。でもみんな、全部が全部「左」や、「右」、ではなく、バランスよく混ざっているのではないかな?
しかし「食べ物」が「ライフスタイル」と密接に関連していること、そこから導かれる「政治思想」=「生き方」という切り口は、斬新だと思った。
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