新・読書日記 2014_041
『ヤンキー化する日本』(斎藤環、角川oneテーマ21:2014、3、10)
2014読書日記040で書いた『ヤンキー経済~消費の主役・新保守層の正体』(原田曜平、幻冬舎新書:2014、1、30)を読んでいる最中に見つけて、『ヤンキー経済』を読み終わるやいなや、すぐに続けて読んだ。なんと著者の斎藤環は、1月30日に出たばかりだった『ヤンキー経済』を読んでいて、この3月10日に出た本書の中で言及している!凄いな!
著者の斎藤環は、冒頭に「なぜ今ヤンキーを語るのか」を書いた後は、村上隆、溝口敦、デーブ・スペクター、与那覇潤、海猫沢めろん、隈研吾という6人との「ヤンキー」についての対談を収めた一冊。
どの対談も興味深かったが、私が刺激を受けたのは、村上隆、与那覇潤、隈研吾。
斎藤環の冒頭の「ヤンキー論」によると「ヤンキー」とは、
「バッドセンスな装いや美学と、『気合い』や『絆』といった理念のもと、家族や仲間を大切にするという一種の倫理観とがアマルガム的に融合したひとつの"文化"を指すことが多い」
としている。そして「ヤンキー」の特徴をキーワード的に、
「バッドセンス」「キャラとコミュニケーション」「アゲアゲのノリと気合い」「リアリズムとロマンティシズム」「角栄的リアリズム」「ポエムな美意識と女性性」
というように挙げている。
うーむ、誰でも少しは「ヤンキー」的な要素を持っているとは思うけれども、それが「濃い人」と「薄い人」がいるということかなあ・・・。私は部分的には「濃い」が、全体から言うと「薄い」です。勉強になりました!
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