新・ことば事情
5359「レジェンド」
41歳・葛西紀明選手がやりました!ソチ五輪スキー・ジャンプ男子ラージヒルで、遂に遂に「銀メダル」を獲得しました!
1992年のアルベール五輪から、1994年リレハンメル、1998年長野、2002年ソルトレークシティー、2006年トリノ、2010年バンクーバー、そちて・・・いや、そしてソチ2014と、冬季五輪史上最多の7大会連続出場で、遂にメダル獲得です!
41歳という年齢もスゴイ・・・と言いますが、私なんかより10歳以上若いんですからね、三浦カズよりも大分、若い。
その葛西選手は、スキーの本場・ヨーロッパでも有名で、
「レジェンド」
と呼ばれていると。この「レジェンド」の意味は、
「伝説(の人)」
ですが、「日本語」として定着しているのでしょうか?
私がこの言葉に初めて接したのは、リドリー・スコット監督の映画のタイトル、
「レジェンド・ 光と闇の伝説」
でした。1985年の作品ですね。
国語辞典で「レジェンド」を引いてみたところ、
「広辞苑」「明鏡国語辞典」「新明解国語辞典」「精選版日本国語大辞典」「新潮現代国語辞典」「岩波国語辞典」には載っていませんでした。「三省堂国語辞典・第7版」には、
「レジェンド」=伝説(の人)(例)「その選手はチームのレジェンドになった」
と、まさに葛西選手のことを指しているかのようです。
しかもこの語には「☆☆」というマークが付いていて、どういう意味かを見てみると、なんと、
「社会常識語」
なのだそうです・・・。そうだったのか。
このほか、「デジタル大辞泉」にも、用例はないですが、
「レジェンド」=伝説。言い伝え。
と載っていました。比較的最近、「日本語」となった言葉だと思われます。
いずれにせよ、葛西選手、団体も頼んまっせ!