新・読書日記 2014_011
『昭和十年生まれのカーテンコール』(鴨下信一、幻戯書房:2013、12、15)
元TBSプロデユーサーの著者は、1935年=昭和10年の早生まれ。「昭和ヒトケタ」にかぎりなく近い「フタケタ」。うちの両親も「昭和十年生まれ」なので興味を持って読んだ。奥付には「1925年」と書いてあるが、誤植であろう。そうでなければ、タイトルが意味をなさない。最近しばしば、こういった誤植を見つけてしまうのは「職業病」か。あまり、うれしくない。
内容は・・・言葉に関する話なども満載のエッセイ集で、読みごたえがある。タイトルに「カーテンコール」とあるのは、「もうそろそろ現役も引退して、表舞台からは去ったけれども、好評にお応えして、また登場してしまいました」というような感じだろうか。そのあたりに「謙虚さ」が感じられて、好ましい。
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