新・ことば事情
5344「ベトナム旅行から感じたこと」
(書いてから、なぜか半年近く、ほったらかしになっていました。一部、
去年(2013年)の夏休みにベトナム旅行に行って来ました。南部のホー・チ・ミン(「胡志明」・・・陳志明というゴルファーがいたけど、もしかしたら「ホー・チ・ミン」から取った名前だったのかな?)です。昔の「サイゴン」です。その際に「注意」という意味の言葉が「キューイ」としてベトナム(越南)に残っていたことから、「漢字文化圏」ということに思いをはせました。それは「平成ことば事情5210 注意」に書きました。
また、フランスの支配を受けていた「仏領インドシナ」の歴史を考えると、列強による帝国主義、その契機は1840年の「アヘン戦争」であるということも思い浮かびます。さらに、その欧州列強のアジア支配の契機となったことはというと、「東インド会社の設立」、17世紀にさかのぼります。さらにさらに、東インド会社設立の契機はというと、香料や絹などの輸入、羅針盤の発明や各種航路の発見と言ったことが、その前提条件になって来ます。
歴史を最初から見ていくのではなく、逆回転で、「どうしてそうなったか?」を見ていくと、「歴史の必然」というものが見えてくる気がしました。