新・読書日記 2013_225
『就活のコノヤロー~ネット就活の限界。その先は?』(石渡嶺司、光文社新書:2013、12、20)
石渡さん、このところ、たてつづけに著作を出しています。元気です!(去年11月には、『教員採用のカラクリ~「高人気」職のドタバタ事情』(新井立夫+石渡嶺司、中公新書ラクレ)が出ています。読書日記 206参照)
最初の「就活にあたふたする学生たち」のところは学生のタイプ別9分類、イラストも入っているけど、私にとってはそんなに面白くない。くどい。これは章末の「まとめ」を読んでサラッと飛ばす。第2章の「反就職額講座」は、「お、ちょっとおもしろいね、これは視点が」となって来て、第3章「就活協定の歴史」(いま、章のサブタイトルを見て「就職協定」では?と思ったが、本文はちゃんと「就職協定」となっている。「就活戦線」は、編集者が付けたサブタイトルか?)は、私には勉強になる。(「私には」と書くのは、本来、この手の本は「就活学生」向けか、「採用担当者」か、そういった人が読者対象で、私などはそのカテゴリーからは外れているため。)
最終章、「就活ビジネス」も岐路に立っているというような分析など、「どうすれば就活戦線に勝ち残れるか」というノウハウ本ではなく、「就職戦線」について現状と歴史について書かれた一冊なので、私のような就活に直接携わっていない「一般の人」が読んでも、タメになる。
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