新・ことば事情
5337「セールにかかる」
いつも「新しいことば情報」をくれるMアナウンサーが、またこの時期ならではの情報をくれました。
「この時期、いろんなお店で『バーゲンセール』がありますけど、その『セール対象品になる』ことを『セールにかかる』って、よくお店の人なんかも言うんです。私も普通に使ってたんですけど、これって新しい使い方じゃないですかね?」
なるほど、
「セールにかかる」
自分ではあまり使わないけど、誰かが使っていても、すんなり受け入れてしまいそうです。
イメージとしては、
「対象の網にかかる」
ような感じですね。
それよりも気になったのはMアナウンサーのアクセントです。彼女は、
「セ/ールニカカ\ル」
と、「セ/ール」を「平板アクセント」で話していたんです。普通、これは
「セ\ール」
と「頭高アクセント」ですよね。「NHKアクセント辞典」にも「頭高アクセント」しか載っていません。しかし、よくこの言葉を使う人は、「平板」になることもあるだろうなあ、「専門家アクセント」ですね。
それと、もし「ヨットの帆」=「セール」が、「(バーゲン)セール」にかかったら、
「セールがセールにかかる」
と言うのでしょうか?その場合のアクセントは、
「セ/ールガ・セ/ールニカカ\ル」
なのか、それとも、
「セ\ールガ・セ\ールニカカル」
なのか、それとも、
「セ\ールガ・セ/ールニカカ\ル」
なのか、それとも、
「セ/ールガ・セ\ールニカカル」
なのか・・・・ああ、ややこしい!
同じようなアクセントの問題は、「ネット(網)」を「(インター)ネット」で購入する場合の、
「ネットでネットを購入」
という言葉でも起きますなあ。