新・読書日記 2013_223
『おしゃべりの思想』(外山滋比古、ちくま文庫:2013、10、10)
1980年6月に毎日新聞社から刊行された『ことばの四季』を精選・再編集したものです。30年以上たっても、色あせていないですね。字が大きくて、老眼でも読みやすい。
軽いエッセイだが、含蓄がある。
一つご紹介。外山さんが子どもの頃に覚えた言葉、
「オーヤマゲッセン・ドン!」
「大山」は関係なくて、これは「走り出す時」つまり「かけっこ」のスタートの合図の言葉だったという。おまじないの言葉か?と思うでしょ?当時はわからなかったが、実はこれは「英語」で、
「On Your Mark」「Get Set」「Don!」
なんだそうだ!まあ、「ドン」は「日本語」ですが。
東京や、大正10年頃には広島でも使われていた言葉なんだそうです。勉強になった!
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