新・ことば事情
5334「来る」
去年の紅白歌合戦で、大島優子さんが「AKB48」を卒業しますと言ったシーンがありました。その際に彼女は、
「くる2014年」
と言いました。あれはきっと本当は、
「きたる2014年」
と言うべきところだったのでしょう。
ただ、これは間違いやすいのには事情があります。「きたる」を漢字で書くと、
「来る」
となるのです。これだと普通は、
「くる」
と読んでしまいますよね。「きたる」という文語的表現を知っていたとしても、漢字を見ると「くる」と読んでしまうのは、ある程度仕方がないと思います。(アナウンサーなどはダメですが。)
これを防ぐためには、表記も工夫するべきではないか?つまり「きたる」と読ませるには、
「来たる」
と書くようにすれば、誤読は防げます。運用としてこういうことも考えていいのではないかと思いました。