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『道浦TIME』

新・ことば事情

5330「『バカにされる』と『バカと思われる』のアクセント」

 

ふと、バカなことが気になりました。

(1)「バカにされる」

(2)「バカと思われる」

「バカ」のアクセントは違いますよね。

(1)は「平板アクセント」で「バ/カに」

(2)は「頭高アクセント」で「バ\カと」

になります。その違いは、「品詞の違い」によるのでしょうか。

アクセント辞典で、名詞の「バカ」を引くと、

「バ\カ」(頭高アクセント)

で載っているほか、副詞の「ばかに暖かい」の「バカニ」も、

「バ\カニ」(頭高アクセント)

同じ「頭高」です。ところがアクセント辞典には、これ以外に、

「バカニスル」「バカニナラナイ」

も見出しとして載っていて、そのアクセントは、

「バ/カニスル」(平板アクセント)、「バ\カニスル」(頭高アクセント)

「バ/カニナラ\ナイ」(中高アクセント)、「バ\カニ・ナ/ラ\ナイ」(2語アクセント)

というように載っています。単独の名詞の「バカ」のアクセントは「頭高」に固定されていますが、「連語」として使われる場合は「コンパウンド」が生じていると考えたほうがいいのでしょうね。

(2014、1、14)

2014年1月15日 17:36 | コメント (0)