新・ことば事情
5315「グリーンピース」
JALの飛行機に乗って機内放送を聞きました。
「コブクロ」の2人が、「DJ」というか「漫才」というか、おもしろいトークをしながら、自分たちの曲をかける、30分ぐらいの番組でした。
その中で、コブクロの黒田さんのほうが、嫌いな食べ物として、
「グリーンピース」
を挙げていました。昔から好き嫌いが激しく、大人になってからようやくいろんな物が食べられるようになったけれども、グリーンピースだけはダメだというのです。ふーん、わからないな。私なんぞは、とっても「好き」の部類ですけどね。相方の小渕さんが、
「ショック療法として、『イクラ丼』のように、丼ご飯の上にグリーンピースを敷き詰めた『グリーンピース丼』を食べたら、『嫌い』が治るのではないか?」
という話は面白かったです。ちょっと「緑一色の丼」を想像してしまいました。マメだらけ、マメマメマーメー!
その話の中で、黒田さんが、
「そもそも、何やねん、『グリーンピース』、『緑のかけら』って!」
と言っていて、相方の小渕さんも、その言葉をそのまま受け流していましたが、私は、
「緑のかけら?」
っと、引っかかりました。
「グリーンピース」の「ピース」は、「かけら」ではなく、
「豆」
なのではないでしょうか?「スイートピー」の「ピー」と同じですよね?その「ピー」に複数形の「ス」が付いて「ピース」なのですね。
家に戻ってから辞書を引くと、案の定、
「green peas」(緑の豆)
でした。「青豌豆(あおえんどう)」と、意味が書かれていました。「緑」も「青」の内だからね。
「green piece」(緑のかけら)
ではありませんでした。
「green peace」(緑の平和)
でもありませんでした。これって、ディレクターなりプロデューサーなりがチェックしていないのかなあ。まあ、間違っていて面白ければいいというトークではあるんだけど。
そんなことが気になって、なんと2回も聴いてしまいました。