新・ことば事情
5310「忘年パーティー」
いつも「ことば事情」にネタを提供してくれるMアナウンサーが、
「しょうもないことなんですけど・・・」
と言って提供してくれた情報。
「柳葉敏郎さんが出ている『ウコンの力』のCMで、『忘年会』のことを『忘年パーティー』って言ってたんですけど、これってどうですかね?」
たぶん見ていると思うけど、気付かなかったな。
グーグル検索(12月19日)してみたら、
「忘年パーティー」=2万1500件
も出て来ました。そのトップに出て来たのがまさにこの問題で、ツイッターのつぶやきのようですが、2013年11月20日に投稿されていました。それは、
『柳葉敏郎 勝俣州和 が出演する ハウスウェルネスフーズ ウコンの力 のCM 「連日ボーネン」篇。CMを見て「忘年パーティー」という言い方に違和感を感じる人』
とまとめられてありました。しかし。そのほかは、
「女同士の忘年パーティー」「忘年パーティー!今日は大忘年会パーティー」「2013 年度最後の例会となる卒業式並びに忘年パーティーが開催されました」「忘年パーティーに参加させて頂きました」「JCの忘年パーティーがありました」
などなど、かなり使われている感じです。使っている人は特に違和感を覚えていないようですが、確かに私は、ちょっと違和感があります。私が、Mさんからこの言葉を聞いた時に思い浮かべたのは、
「立食で、仕事がらみで出席しなくてはならない、大人数が集まる忘年会」
というイメージでした。出席人数は「数十人から数百人」。
それに対して、普通の「忘年会」は、
「仲間内で、居酒屋などで、こじんまりとやる」
イメージがあり、出席人数は、「数人から十数人まで」で、「着席」で行われます。
本当にこういう違いで、いいのかな?でも「忘年パーティー」が新しい表現であるのは確かでしょう。12月10日に出たばかりの『三省堂国語辞典第7版』に載っているか、引いてみましょう!・・・「忘年(会)」は載っていたけど、「忘年パーティー」は載っていませんでした。