新・ことば事情
5308「事始め」
きょう12月13日は、「事始め」の日。「お正月の準備を始める日」です。
読売テレビのお昼のニュースでは、京都の京舞(きょうまい)家元・井上八千代さんの家を芸妓や舞妓が訪れて、
「おめでとうさんどす」
と挨拶している様子が流れていました。師走の風物詩ですね。
関西出身ではないアナウンサーは、ニュース原稿に出てくるこの、
「『おめでとうさんどす』と挨拶し」
という部分の、
「オメデ/ト\ーサン・ド/ス」
を読むのが難しいらしく、東京出身のあるアナウンサ-はその昔、
「オ/メデトーサン・ド\スと挨拶し」
と、変なアクセントで読んだことがありました。
そんなことを思い出しながら見ていて、井上八千代さんの部屋に、まるでひな人形の様に段々に並べられた、その数50以上はあろうかという「鏡餅」の群れを見て、
「この『事始め』を迎えるための準備もかなり大変だろうなあ・・・いつ頃から始めるのかなあ」
と思いました。つまり「事始め」の日を迎える「準備を始める日」があるはずです。それは、もしかしたら、
「『事始め』始め」
と言うのかな?と考えてしまったのでした。