新・読書日記 2013_208
『流星ひとつ』(沢木耕太郎、新潮社:2013、10、10)
なんと藤圭子のインタビュー集。藤圭子が引退を表明した1979年に沢木がインタビューしたものを、すべて「カギカッコ」の会話調で記した意欲的なもの。ところが、当時この本は出版されなかった。ことし8月、藤圭子が投身自殺をしたと聞いて出版を決意したという。緊急出版。
藤圭子の強烈なアイデンティティー、過剰な自我意識の感じた。
そして「しゃべり方」の特徴などは、娘の宇多田ヒカルにそっくりである。あ、宇多田が藤圭子に似てるのか。「血」だなと感じる。
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