新・読書日記 2013_207
『ミニ書斎をつくろう』(杉浦伝宗、メディアファクトリー新書:2013、10、31)
「狭小住宅」建築を手掛けてきた建築家の著者が提案する「ミニ書斎」は、「せいぜい2畳」の広さでOK。「机」と「椅子」と「本棚」があればOKだという。また「部屋」でなくて「書斎コーナー」でも良いと。そこから導き出されることは、
「大事なことは、一人になって思索する時間と場所を、如何に確保するか?」
ということのようだ。
また、家の中で「書斎」が欲しいというのは30~40代ぐらいの男性、つまり「子育て期間中」なのである。子どもが大きくなって夫婦二人になれば、スペースはいくらでもある。子どもがいる「家族」である年代に「一人で思索する時間」が大事であると説いているように感じた。
それと、子どもたちが寝静まった深夜、リビングを「時間限定の書斎」にすることも方法の一つ。「時間」を選ぶ(ずらす)ことで「空間」は生まれることがあるという提案。これは実は、私がやっていることだ。真夜中の(お酒を飲みながらの)読書は、結構快適で、はかどりますよ。
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