新・ことば事情
5306「舞台の裾」
先日、読売テレビの夕方のニュースのナレーションで、
「舞台の袖」
のことを、
「舞台の裾」
と読んでいたと、知人に指摘されました。「そで」と「すそ」、漢字は確かに少し似てはいますが・・・。私は確認していないのですが、もし本当にそう読んでいたとしたら、ゴメンナサイ。教育が行き届きませんで・・・。
きっとディレクターが「裾」を書いた(打った)のでしょうね。それか、ディレクターはちゃんと「袖」と書いていたのものを、アナウンサーかナレーターが「すそ」と間違って読んでしまったか。でも、舞台のことを少しでもやったことがある人は「そで」と「すそ」と間違えるなんてありえないんですけどねえ・・・単に漢字というか言葉の問題だけで扱うと、こんなことが出て来ちゃうのかなあ・・・・残念です。
後輩のHアナウンサーにこのことについて聞いたら、
「ええ!そんな間違いが!?もしかしたら富士山のように『裾』が広がった山の場合、その両サイドが『裾』にあたるので、舞台でも両サイドを『裾』と思い込んでいるのかも」という意見を出してくれました。
グーグル検索では(12月10日)、
「舞台の袖」=128万件
「舞台の裾」=217万件
でした・・・って、ええ!間違って使っている人の方が多いってこと?それも倍近く・・・うーむ、これは問題だ。
「袖」は「両サイド」だけど、「裾」って「下のほう」じゃないですか。全然違うよ!!
困ったもんだなあ・・・。