新・ことば事情
5298「『一部上場企業』の読み方」
けさの日本テレビ「スッキリ!!」で、60年前、生まれた直後に取り違えられた男性のニュースをやっていました。その中で、
「一部上場企業」
という言葉を読んだ女性ナレーターの読み方に違和感を覚えました。それは、
「一部、上場企業」
と、「一部」と「上場企業」の間を短く切って読んでいたように聞えたからです。
これ、切っちゃうと意味が変わって来るんですよね。
この「一部」は「東証一部」「大証一部」の「一部」、「一部」「二部」の「一部」です。しかし「一部、上場企業」と区切って読むと、
「全体の中の一部分」
としての「一部」のように聞えてしまうのです。ここは、つなげて読みたいところ。
もし、どうしても切るなら、短く、
「一部上場、企業」
としないといけませんね。
ほんの短い「間」でしたが、そこに意味の違いが生じてしまいます。要注意ですね。