新・ことば事情
5273「愛の讃歌か?愛の賛歌か?」
作詞家の岩谷時子さんが亡くなりました。
その代表作の一つに越路吹雪さんが歌った「愛の讃歌」があります。この、
「讃歌」
ですが、いわゆる「常用漢字」に「讃」が入っていないので、普通は、
「賛歌」
と書きます。でもこれは「曲のタイトル」、つまり「固有名詞」なので、ルビを振って、
「愛の讃歌(さんか)」
とこれまではしてきたと思います。今回、岩谷さんをご紹介するにあたって、改めて調べてみたら、最初に出たレコードのジャケットに記された文字は、なんと、
「愛の賛歌」
だったのです!でもサイトでの曲目紹介では、
「愛の讃歌」
になっていました。どうやら当初は「賛歌」だったものが、どこかの段階で「讃歌」に変ったのではないでしょうか?うーん、ややこしいなあ。
結局、この日の「ミヤネ屋」では、みんなによく知られている方の表記の、
「愛の讃歌」
を使って放送しました。
「雪山讃歌」はどうなんだろうか?
また今度、時間のある時に調べてみようっと!