新・ことば事情
5265「ウイグルとグアムのアクセント」
中国・天安門広場で車を爆破した事件で、犯行は、
「ウイグル族」
によるものだとはわかったようです。その、
「ウイグル」
の発音ですが、『NHK日本語発音アクセント辞典』では、
「ウ/イ\グル」
となっています。私は、「頭高アクセント」の、
「ウ\イグル」
かと思っていました。英語ではどうか?と「英和辞典」を引くと、
「Uighur」
でで「ウィーグル」といった感じのアクセントで、
「ウィ」
という「1音」にアクセントはあります。日本語のカタカナで書くと、
「ウイ」
と「2文字」になってしまい、そのどちらにアクセントがあるのか?という問題が生じているのです。そうか、そこに問題があるのか。
あ、そうすると、
「グアム」
と同じだな。これも『NHK日本語発音アクセント辞典』では「中高アクセント」の、
「グ/ア\ム」
になっていますが、結構「頭高アクセント」の、
「グ\アム」
と言う人もいます。更に、
「ガム」
と短く言っちゃう人もいますね。
それと同じで「カタカナ表記にすることで、発音にバラつきが出る」ということなんですね。日本語の構造的なものだな。母音の数とアクセントの関係だな。
平成ことば事情4998「『グアム』のアクセント」もお読みください。