新・読書日記 2013_193
『詩の礫(つぶて)』(和合亮一、徳間書店:2011、6、30 )
著者は、福島県在住の高校の先生で詩人。その存在は知っていたし、東日本大震災直後からこの様にツイッターでつぶやいた「詩」の存在も知っていて「読みたい」と思っていた。
「ツイッター」の細切れの文章、それもまさに「礫」のように無数に投げつけられた「言葉」の数々は、ときおり「ビシッ、ビシッ」と、読者の心にまともにぶつかって来る。
痛い。苦しい。重い・・・。
でも・・・「礫」を受けた我々読者より、投げている本人と、福島に住む人たち、住んでいた人たちの方が、ずっとずっと、痛く、苦しく、重い気持ちを引きずっているのだ・・・。
「詩の礫」と「礫の礫」って、分ける意味が分からない。たしかに強い主張は感じるが、、、、。
「詩の礫」は「レクイエム」である。
でも、繰り返し書かれている言葉、
「明けない夜はない。」
この言葉を信じよう!
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