新・読書日記 2013_172
『僕がメディアで伝えたいこと』(堀潤、講談社現代新書:2013、9、20)
著者は元NHKアナウンサー。東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故を機に、独自の発言をツイッターなどで行うようになり、アメリカ研修を経て今年春に帰国したのに、4月に12年間勤めたNHKをやめた。本書は、入局からのNHKの話に始まり(その前に生い立ちで、転校を繰り返していたので、いじめられたという話もありました)、第2章「僕がカメラに背を向けた理由」では、NHK内で感じた違和感について、第3章「果たせなかったメディアの責任」ではNHKという「マスメディア」でのニュース番組の限界を感じたこと、「原発の話はもういいよ」「組は国家を転覆させたいのか」と言われたこと、そして第4章「僕がメディアで伝えたかったこと」では、アメリカ研修で学んだこと、感じたこと、それを実現しようとしたら退局するに至ったという事が記されている。
いろいろと不満がたまったのはわかったが、NHKを辞めたところが、あまりにもあっという間にスルッと辞めてしまっていて、その辺りの事情がちょっと解せない感じがした。
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