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『道浦TIME』

新・読書日記 2013_162

『公務員のシゴトが楽しくなる48の話』(山本雄司、ぎょうせい:2013、6、1第1刷・2013、8、25第3刷)

 

これ、現役の東京都の特別区の課長さんが書いたもので、私の本も出版してもらっている出版社「ぎょうせい」から「ぜひ、ご一読の上、感想を!」と送って来てくれた。たしかに、本屋さんで目に留まったとしても、私なら手に取らない種類の本なので、「へえー」と、新鮮な感覚で読めた。何でも専門誌『月刊・地方行政』『都政新報』『受験ジャーナル』に連載したエッセイをまとめたものだそうだ。ということは、対象読者は「公務員」や「公務員を目指す人」でしょう。そういう人には面白いのかもしれないが、私はどちらかというと役所に文句を言うたちなので、こういった「クレームを受ける側」の人の「グチ」に対しては厳しいです。「グチ言ってるヒマがあったら、改善せい!」と言いたくなる気持ちを抑えながら読んだので、カッカしてきた。58~59ページに書いてある「電話応対」。それは「は行」で、「はぁー」「ひぃー」「ふーん」「へぇー」「ほぉー」と対応すればいい、と。一体何を言ってるんだ!「ふーん」や「へぇー」などという失礼な相槌を役所で打たれたら、私はトコトンまで問い詰めると思う。どんな気持ちで今の相槌を打ったのか、何を考えながらそういう相槌をしたのか!・・・泣いたぐらいじゃ許さないですよ。こんなことを書いているようじゃ、役所は良くならないと思います。180ページの「仕事を楽しむ」は、まあ同意。最近はこのぐらい追い詰められている、ということか。それは民間の会社も同じで、役所だけの問題ではないけれども。


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(2013、9、23読了)

2013年10月 7日 12:16 | コメント (0)