新・読書日記 2013_160
『そして、人生はつづく』(川本三郎、平凡社:2013、1、11)
著者は数年前、妻に先立たれた。まだ60代だが、その筆には「老い」を感じる。
妻を亡くしても、なお「人生」は続く。表紙の絵の「駅」は、「人生」を「鉄道の旅」に例えているような感じだ。
これは、連載エッセイをまとめたものだが、その途中で「3.11」を迎えた。「3.11」前後で、どう著者の気持ちは変わったのかを読み取れる。
なんか、小林信彦のエッセイと似ているような気もするが、ちょっと違う感じもする。年齢はおそらく小林の方が10歳ぐらい上だと思うが。
star4