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『道浦TIME』

新・読書日記 2013_156

『永続敗戦論~戦後日本の核心』(白井聡、太田出版:2013、3、27初版・2013、8、17第4刷)

 

一部で(?)話題の本。ことしの3月27日に出て、8月17日で4刷。じわじわ、売れている感じかな。あまり部数を刷っていないのか、話題になっている割には、小さめの本屋さんの店頭では、なかなかお目にかからなかった。

1977年生まれの著者は、早稲田の政治学科卒。お、後輩だ。最後のほうに、わたしのゼミの先生である故・河原宏先生の名前も出て来たので、「おや?ゼミの後輩かな?」と思ったら、どうやらそれは違ったようだ。でも白井・前総長の息子さんらしい。

後輩に借りて読んだ竹田恒㤗さんの本『日本人の原点がわかる「国体」の授業』(PHP:2013、8、7)には、日本の「国体」は「天皇」と書かれていたが、この本で著者は、

「天皇にとって安保体制こそが戦後の『国体』として位置づけられはずなのである。そしてこのとき、永続敗戦は『戦後の国体』そのものとなった」

と記している。

「永続敗戦」とは何か?うーん、わかりやすい言葉で端的に言うと、

「アメリカの属国化」

かなあ・・・。「終戦」だと、「戦争は終わり」で「けじめ」が付くが、未だに「敗戦」を背負い続けている。一見「独立」しているように見えて、「真の独立」はなしえていない、ということか。


star4

(2013、9、4読了)

2013年9月19日 19:13 | コメント (0)