新・ことば事情
5235「よろしければご覧ください」
同僚の女性が、おいしいお肉のお店に行った時の話。
女性店員に、こう言われたそうです。
「こちらが飲み放題メニューになっております。よろしければご覧ください」
「よろしければ」って・・・
「メニューを見なかったら、注文できへんやろ!」
と店員を説教したそうですが。
最近確かに、「よろしければどうぞ」という店員のコメントをよく耳にする気がします。私がこの言葉を耳にするのは近くの「回転ずし屋」さん。
「お薦めの○○が入りました。よろしければどうぞ!」
「よろしければどうぞー!!」
と店員全員で復唱します。その様子が面白いのか、小学3年生の娘は家でもよく口真似をして、
「よろしければどうぞー!」
とおちょくった口調で言います。やはりなんとなく「おかしい言葉」なのですね。
「よろしければ」という言葉を付ければ、「丁寧な言葉になる」というようなマニュアルがあるのでしょうか?これも一種の「マニュアル敬語」なのかもしれませんね。