新・ことば事情
5218「特別警報」
7月27日からの山口・島根両県を襲った記録的な豪雨。島根・津和野町は、1日で381ミリも雨が降りました。ふだんの年の7月の「2か月分」にあたる雨です。
これに関して気象庁は7月29日、
「経験ない大雨」
と表現しましたが、これは気象庁が今年の8月30日から運用を始める予定の、
「特別警報」
にあたるものでした。「特別警報」とは、
「数十年に一度の気象現象」
にあたるケースだそうで、現在の「大雨警報」を上回る、注意を要する状態なんだそうです。ただ、今回(7月の大雨)に関して「特別警報」自体が、前倒しで発表されたわけではないそうです。
気象庁は、
「命を守る報道を!」
と呼びかけています。また、報道各社はこの大雨を、
「経験したことのない大雨」
とも表現していました。この表現は去年の9月から導入されて、今回で3回目。
「1時間に130ミリ以上という雨」
の場合に、
「これまでに経験のないような大雨」
と呼ぶのだそうです。
「特別警報」が始まる前に、この夏は7月と8月にはそれに相当するようなものすごい雨の被害を受けてしまいましたが・・・。