新・ことば事情
5215「遺体が入った棺」
昨日(8月22日)、一週間前の8月15日に起きた京都・福知山市の花火大会爆発事故で亡くなった小学生・山名空君の葬儀のニュースを放送していました。
その原稿の中に、
「遺体が入った棺」
という表現がありました。それを聞いた後輩のOさんが、
「遺体が"入った"棺?」
と疑問を呈しました。というのは、客観的には間違った表現ではありませんが、
「痛ましい事故で若い命を失ったお子さんの遺体」
ですから、単純に、
「入った」
と表現するのは、少し心配りが足りないなということです。たしかに、
「遺体が"納められた"棺」
と言った方が「納棺」という言葉にも近づきますし、より敬意を払った表現になるのではないかなと思いました。ご冥福をお祈り申し上げます。