新・ことば事情
5213「ウェイボー(微博)」
(2011年7月に書きかけました。当時の番号は「平成ことば事情4440」)
2011年7月26日のNHK夜9時のニュースを見ていたら、中国高速鉄道事故に関連して、東京福祉大学の遠藤誉特任教授の話の中で、
「微博(ウェ\イボー)」
という言葉が出て来ました。これは、
「中国版ツィッター」
と説明していました。遠藤特任教授は、
「ウェ/イボー」
と「平板アクセント」で話していました。「暴れん坊」「食いしん坊」みたいです。
その後、この「ウェイボー」は、よく目に、耳にするようになりましたが、アクセントはたいてい、
「ウ/エ\イボー」
という「中高アクセント」です。
2013年8月22日、薄煕来被告の裁判が始まったニュースでは、
「裁判所の簡易投稿サイト『ウェイボー』」
で中継されたと、日本テレビの「ストレイトニュース」で伝えていました。
同じ日のテレビ朝日のお昼のニュースで、現地の特派員の男性は、
「裁判所の公式ミニブログ」
という表現で、「ウェイボー」という名前は出しませんでした。
中国事情と中国語に詳しい後輩のOさんに聞いてみたところ、
「『ブログ』のことを中国では『博客』と書いて『ポークー』と発音します。ですから、文字数が少ないことを示す『微』と、ブログの『博』を使って『微博』なんですね。でも、台湾ではブログのことは、『部落』と書いて『ポールー』と言いますね」
とのことでした。