新・ことば事情
5196「試合が再開しています」
サッカー東アジアカップの男子韓国戦。1対1で迎えた後半開始まもなく。ファールで中断された試合が再び始まった時にフジテレビ・西岡アナウンサーが、
「すでに試合が再開しています」
と言いましたが、これは間違い。正しくは「受け身形」で、
「試合が再開されています」
というべきところです。もし「受け身形」を使わないのであれば、「助詞」を変えて、
「すでに試合を再開しています」
とすべきです。
最近このような「受け身形」を間違った(もしくは「助詞」を間違った)例をよく耳にし、目にします。
原因は、「受け身形」にもかかわらず、その「語尾を省略する」テロップにあると、私は考えます。この場合だと、
「試合が再開」
というようなテロップです。これをそのまま読んで、
「試合が再開しました」
となって違和感を覚えないところに問題があります。
「ミヤネ屋」では、見つけたらいちいち「モグラたたき」のように直してはいるのですが、「イタチごっこ」で、なかなか直りません。"時代の趨勢"と受け入れなければいけないのでしょうか?
しかし、柿谷は頑張ったな。