新・読書日記 2013_126
『好景気だからあなたはクビになる!~知られざるリストラの新基準』(中沢光昭、扶桑社新書:2013、6、1)
思わずドキッ!として手に取ってしまうタイトル。
著者は、会社のリストラを担当する経営コンサルタント。「こういうふうにリストラをすればいい」という会社への提案のみならず、「実際にその社員を相手にリストラを宣告する仕事」もしているという、ハードな経験を持っている"動くコンサルタント"。
本来「リストラ」は「クビ切り」と同義ではない。しかし「再構築(リストラクチャリング)」の中に「クビ切り」も含まれるのはじじつで、 日本では「リストラ」=「クビ切り」というイメージが付いてしまっている。
しかし、実は「早期退職」という形での人員整理には、思った以上に金がかかる。長期的には費用の削減ができ、再構築に資するわけだが、短期的にはかなりの費用がかかるので、「その費用があるうちに身軽になろう」とするのが「企業」である、というようなお話しでした。
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