新・ことば事情
5187「しずちゃんとすぎちゃん」
「ミヤネ屋」のアシスタントプロデューサー・Mさんが、タクシーチケットを切って下さいと依頼に来ました。専門家の先生のタクシーチケットのようです。
「この人は何の話題で来るの?」
と聞いたら、
「すぎちゃんの・・・」
「え?"すぎちゃん"?きょう何か、すぎちゃんのネタってあったっけ?」
「あ、間違えました、"しずちゃん"のトレーナーさんが亡くなった病気の専門家の先生です」
「ああ、メラノーマの」
と納得したものの、ちょっとおかしかったです。
なぜ「すぎちゃん」と「しずちゃん」を間違えたのでしょうか?考えてみましょう。
(1)「ちゃん」が同じ。
(2)「ちゃん」の前が共に「2文字」。
(3)「すぎ」と「しず」、「最初の1文字」が共に「サ行」。
(4)「2文字目」の「ぎ」「ず」が、共に「濁音」。
(5)「す\ぎちゃん」「し\ずちゃん」共にアクセントパターンが「頭高アクセント」で同じ。
ま、ざっと考えて、このような共通点がありました。それと、おそらくですが、Mさんにとっては、「しずちゃん」よりは「すぎちゃん」のほうが親しみがあるというか、使用頻度が高いのではないか?という推測もできます。
このくらい共通点があると、つい間違っちゃうんだろうなあ。