新・ことば事情
5186「『いろはにほへと』のアクセント」
「いろはにほへと」
と書かれた木簡が見つかったニュースを、6月下旬の読売テレビの夕方の関西ローカルニュースで伝えていました。そのアクセントを、関西出身の女性アナウンサーは、
「イ\ロハニホヘト」
と「頭高アクセント」で読みました。これに違和感が。普通は、
「イ/ロ\ハニホヘト」
ではないのか?あれ?でも「いろは」は、
「イ/ロ\ハ」(中高)
と、もう一つ、「物事の・・・」という場合は、
「イ\ロハ」(頭高)
いうアクセントもあるのではないか?と思い、ちょうど用語懇談会の放送分科会が、翌日日に開かれたので、各社の委員の皆さんに、
(A)「イ\ロハニホヘト」 (B)「イ/ロ\ハニホヘト」
アクセントはどちらでしょうか?と聞いてみました。すると、回答は全社、
(B)「イ/ロ\ハニホヘト」
でした。そして、
「(A)は関西なまりのアクセントでしょう」
という答えが返ってきました。やっぱり、そうだったのか!