新・ことば事情
5185「40数人」
広島・呉市の事件で、無料通信アプリ「LINE」で、「40数人」のグループで連絡を取っていたと、7月21日の日本テレビ『バンキシャ!』で報じていました。それを見て思ったのは、
「十数人」
という場合の「十」は、「漢数字」で書き、「10数人」とは書かないことになっています(『新聞用語集』など)が、これが、
「二十数人」「三十数人」「四十数人」・・・
となった場合も「漢数字」で書かないといけないのか?という問題です。
今回『バンキシャ!』は「洋数字」と混合で、
「40数人」
としていました。グーグル検索では(7月22日)
と、「漢数字」を使った方が多かったです。ちなみに「十」以降を順に調べてみると、
「10数人」=5550万件 > 「十数人」 =3780万件
「20数人」=3080万件 < 「二十数人」=3360万件
「30数人」=1250万件 < 「三十数人」=2070万件
「40万件」= 68万2000件< 「四十数年」=1300万件
「50数人」= 130万件 < 「五十数人」=1300万件
「60数人」= 137万件 < 「六十数人」= 870万件
「70数人」= 39万3000件< 「七十数人」= 697万件
「80数人」= 29万4000件< 「八十数人」= 546万件
「90数人」= 12万件 < 「九十数人」= 554万件
でした。これで見ると、ネット上では「10数人」だけは「洋数字」が優位ですが、「二十数人」以降は全て、「漢数字」が優位、ということになっていますね。これは意外でした。