新・ことば事情
5184「『253』と『こちら』」
アシアナ航空機の墜落事故のニュースを「ミヤネ屋」で伝える際に、飛行機と管制塔のやりとりを再現したスーパーをチェックしていたらこういうものが。上が英語で、下が日本語に訳したもの。そういう演出でした。それが、下のように書かれていたのです。
「5452 San Francisco」
「 253 サンフランシスコ」
あれ?なんで、下の日本語に訳したら、数字が「5452」が「253」に変わっているんだ?と思って、発注したディレクターに、
「なんで数字が変わるの?」
と聞きに行ったら、
「あ、それ、数字じゃないです!平仮名で『こちら』です!」
と言うではありませんか!
「253」
「こちら」
・・・手書きでスーパーを発注した時に、「字が汚い」と、こんなことが起きるのですね。
一度皆さんも書いてみてください。見えないこともない・・・という感じではないでしょうか?
そして、「上の段が数字」だと「下の段も数字だ」と思い込んでします、
「文脈の判断」
も起きているんでしょう。でも、文脈で言うなら、
「数字が変わるのはおかしい」
と感じる「文脈判断力」も、欲しいところではありますが・・・。