新・ことば事情
5162「サイバー委員」
7月4日の産経新聞・夕刊1面の「夕焼けエッセー」(読者投稿のコーナーのようです)に、大阪・高槻市の木部倫子さん(45)という方のエッセーが載っていました。タイトルは「サイバー委員」
なんだろうな?と思って興味を持って読んだら、7年前、当時小学5年生だった娘さんが、学校の委員会活動でなろうと思っていたのがその「サイバー委員」。それを聞いた木部さんは、
「さすが、いまどきの小学生は、小さいころからコンピューターやインターネットに慣れ親しんでいるので、そんな委員会があるんだ!」
と解釈。娘さんが、
「でも、サイバー委員は、朝早く学校に行かないとあかんねん。それに夏休み中も、お当番の仕事があるねん」
とつぶやくのを聞いて、
「朝、みんなが登校する前にパソコンを立ち上げたり、夏休中も、何かメンテナンスや、ウイルス対策のお仕事があるのだろう」
と納得。
「何事も経験!頑張ってみたら?」
と後押しすると、娘さんは決心したように張り切って、
「やっぱりサイバー委員やってみるわ。トマトできたら、もらえるし」
へ?
娘さんが悩んでいた「委員」は、「サイバー委員」ではなく、
「栽培委員」
だったというオチです。大阪らしい母娘の会話なあ。木部さん、文章もお上手ですなあ!
でも、もしかしたら、
「裁判員」
だった...なんてことはありませんかね。小学生だから、ないか。これが成人していたら、あるかもね、「裁判員」。しかも、それ(裁判員)をネットでやる(そんなのあるのか?)としたら、
「サイバー裁判員」
言いにくいったら、ありゃしない。しかも、その裁判員を栽培したら(?)、
「サイバー裁判員栽培委員」
これ、アナウンサーの「カツゼツ練習」に、いかがでしょうか?