新・ことば事情
5142「おばちゃんの自ら笑い」
道で、2人のおばちゃんが立っていました。そのうちの一人のおばちゃんが、
「ほんまにわたし、アホやろ、アハハハアハアハハ!!」
と、朝から元気に力いっぱい笑っていました。その笑い声につられて、もう一人のおばさんも笑っていました。
それを見て、ふと思いました。
友達で、自分で何か自分の失敗話を言って、自分で笑うヤツがいます。周りもその笑う様子を見て、そんなに面白い話でもないのに、つられて笑うことがあります。あれって"テクニック"なのかなあと以前から思っていたのですが、今回は、こう思ったのです。
「意外にも、このおばちゃんは、"自分"を客観的に見ているのではないか?」
と。自分で"自分"を笑い飛ばせるということは、"自分"を客観視しているということですよね。それが大阪のおばちゃんは、できている人が多いのではなかろうか?とふと思ったのでした。おしまい。