新・ことば事情
5131「二、五世帯住宅」
『東京から郊外が消えていく!~首都圏高齢化・未婚化・空き家地図』(三浦展、光文社新書:2012、8、20)
の中に、
「二、五世帯住宅」
と言う表現が出てきました。
「娘が子供を連れて出戻りした両親の家のこと」
だそうです。
その後ちょくちょく、新聞記事などでも見かけることがありました。2012年9月27日の毎日新聞「くらしナビ 住まい リビング」のコーナーには、
「2・5世帯住宅とは」「親・子世帯と独身の子同居」
という見出しが出ていました。
「かつては嫁姑の気疲れもあり、敬遠されがちだった2世帯住宅。だが最近は積極的に同居を望む家族も増えている」
として、住宅メーカーが注目している住居形態として挙げられているのが、「2・5世帯住宅」で、
「親世帯と子世帯に加え、独身の子(子世帯の兄弟姉妹)も同居する住宅」
と説明されています。『東京から郊外が消えていく!』で三浦展さんが説明したように「出戻り」でなくても、「2・5世帯住宅」なんですね。
旭化成ホームが2012年6月に、両親と、結婚した弟がいる38~42歳の独身女性約100人に意識調査したところ、2・5世帯での同居について「検討の余地がある」と答えた人が60人と、全体の6割を占めたそうです。「同居」に魅力を感じる点は、「急病時に頼れる」がトップだったと言います。
色々な「家族の形態」や「住まい方」が出て来ているということですね。