新・ことば事情
5119「バセドー病かバセドウ病か」
<2009年4月に書き始めました。当時は「平成ことば事情3717」>
歌手の絢香さんが水嶋ヒロさんとの結婚会見で、自らが、
「バセドー病」
を患っていると発表しました。
<ここから、4年たった2013年6月に書きました>
もう絢香さん、復帰してますけど、当時は、結婚を機に治療に専念して休業すると発表。
その際の病気の表記が、
「バセド-病」「バセドウ病」
の2通りあったのです。その後も、どうもこの2種類の表記を見かけます。
グーグル検索では(6月7日)、
「バセドー病」=12万7000件
「バセドウ病」=76万1000件
でした。昔は「バセドー氏病」と言っていた気がしますが。
「バセドー氏病」=4万3600件
「バセドウ氏病」=2万9900件
でした。もともとは「ドイツ語」の名前で、
「Basedow Krankheit」
でした。「国語辞典」では『広辞苑』『明鏡国語辞典』『NHK日本語発音アクセント辞典』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『三省堂国語辞典』『岩波国語辞典』『新選国語辞典』『新明解国語辞典』『新潮現代国語辞典』の表記は、全て、
「バセドー病」
でした。でも、ネットでは「バセドウ病」の方が6倍も使われてるんだなあ。