新・ことば事情
5117「後ギレ」
これは宣伝ではありません。
いつものように缶コーヒーを買おうと社内に置いてある自動販売機に向かったら、見慣れない缶コーヒーが。綺麗な青い小さな缶の、
「キリン キリマンブルー」
その下に書いてある、
「アイスクリア製法」
にも目を引かれ、さらにその見本の缶の横に記されていた、
「すっきりした後ギレ」
という文字を見て、つい、買ってしまいました。しかし、
「『後ギレ』っておかしくないか?」
と思いました。だって、
「『前ギレ』という言葉はない」
でしょう。この場合の「味のキレ」は、「飲んだ後」にしかないので、「後ギレ」に決まっているんだし。
しかし、よく考えるとこの言葉は、「幕切れ」と「後味」がくっついてできたのではないかな?うーん、そのあたりは「キリマンブルー」を飲みながら考えるか。
おととい、サッカーの「サムライブルー」の試合を見た後だし、つい「ブルー」という文字に魅かれたのかもしれませんが。