新・読書日記 2013_113
『反省させると犯罪者になります』(岡本茂樹、新潮新書:2013、5、20)
えっ!と驚くタイトル。そうなの?と思わず本書を手に取って読みだしてしまいます。
著者は刑務所で「受刑者の更生プログラム」などに関わっていたと。その際に、素晴らしい反省文を書くヤツが再犯でつかまる。本当に改心しているわけでなく、納得していない。その気持ちを無理やり押し込めるのが「反省文」であると。一度スッキリ思いのたけを出させてから考えさせるプログラムでないと、百害あって一利なし、というような感じ。読めば読むほど、確かにそうだなあと納得。別に「犯罪者」に対してだけでなく、「教育の現場」でも、同じことが行われているのではないでしょうか。応用の範囲は広いです。
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