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『道浦TIME』

新・読書日記 2013_095

『ルポ労働格差とポピュリズム~大阪で起きていること』(藤田和恵、岩波ブックレット:2013、12、6)

 

労働格差問題について書かれたものだと思って久々に「岩波ブックレット」を買って読んだのですが、実は「橋下問題」について書かれたものでした。例の大阪市長選の後に平松市長を推す組合側が、リストを作って勤務時間内に政治活動をしていたと。そのリストが出て来たが、実は捏造されたものだったという"事件"がありましたが、その周辺を取材したものでした。一番印象的だったのは「公務員に向けられる憎しみのまなざし」、そして「英雄を求める心」。この二つは「ファシズム」を生む土壌である。生活保護を受ける人の数が全国一の大阪には、そういった意味で「ファシズム」を生みやすい土壌があるのかもしれない。「英雄」が「タイガース」など、スポーツに向いているうちはよいのだが・・・。


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(2013、5、24読了)

2013年5月30日 20:14 | コメント (0)