新・ことば事情
5103「まぶしい」
朝。外に出ると日差しがまぶしく、思わず手でひさしを作りました。
その時にハッと思ったのは、
「まぶしい」
という言葉の語源は、
「目伏しい」
ではないか?ということです。
ご存じのように「目」の読み方には、
「メ・マ」
の両方があり、
「目深に」「まぶた(瞼)」「まつ毛」
等の「ま」=「目」ですね。「まぶしい」は漢字で書くと、
「眩しい」
ですが、これは「目がくらむ」という漢字の成り立ちではないか?ある意味「当て字」っぽい感じもします。
本当のところはどうなんでしょうか?『新潮日本語漢字辞典』で「眩」を引くと、
「くらむ=強い光が目に入って、一時的に目が良く見えない状態になる」
とあります。その通り。そして、
「まぶしい・まばゆい=光の刺激が強く手、目を開けていられない。また、まるで光を発するようで、まともに見ていられない」
とあり、さらに、
「『まぶしい・まばゆい』は『目映しい・目映い』とも書く」
とありました。これ、関係ありそうです。